2019年11月28日木曜日

毎年起こる不思議な事。(二例目)

毎年起こる不思議な事の2例目という事ですが、今回は毎年では無く今回で2回目の事。



数年前に白馬のオーストラリアの方からの案件がありました。

空きペンションをリニューアルして、長期滞在型のロッジにする予定との事で、食堂と受付ロビー部の暖房をペレットストーブしたいというというのがオーナーさんの意向でした。


当方、食堂と受付ロビー部は結構な広さがあったのと、古い物件で断熱が良くないので、大型のペレットストーブを提案。

結果は金額に不満があったのか、別の販売店さんに工事を依頼されました。

『ストーブはお前も所から買うよ』と言ってくれたので現調にも行った事もあり、切ない部分ではありますが・・・。

それはそれとして問題はそれから2シーズン経ったあと。




昨年のこの時期、輸入元から「イタリア本国から連絡があったので、白馬から連絡があったら対応してほしい」と連絡がありました。


連絡のルートは【設置をしたオーナー】⇒【イタリア本国メーカー】⇒【日本の輸入代理店】⇒【当店】


内容は、

「燃焼が悪いので扉のガスケットを交換したいが、販売店の対応が悪いのでガスケットをメーカーから直接買いたい。」要約するとこんな内容なのですが、販売店の対応の悪さをイタリア本国メーカーに連絡するのもどうかな~と思うのと、どんな経緯があって販売店の対応が悪いと感じたのか?という点です。



設置をした販売店さんとも話しをしたのですが、販売店さんは
①メンテナンスはご自身でやると言っていた
②なので、依頼が無いから動かない。
というスタンス。これはこれで当然です。メンテナンスを無償で行う販売店は有りませんから。


その白馬のオーナーさんは
①メンテナンスは自分で行った。
②しかし、燃焼が悪い。
③燃焼が悪いで扉のガスケットを交換しないといけないと思ったらしい
④部品を発注したいが、そもそも設置をした販売店の対応が悪いのでメーカー側から直接買いたい、との事。
   
しかし、設置後2~3シーズンでガスケットを交換しないといけないことはない。

また、そもそも論として、煙突とストーブ本体のメンテナンスがキチンと出来ているか?という問題もあります。

あと燃焼が上手くいかない原因として考えられるのが、パラメーターの設定をキチンと出来ているか?という点です。



ペレットストーブはペレットが落ちてくる量に合わせた送風量が必要です。その販売店さんは、パラメーター設定を行っていない可能性が高いのです。

よって、燃焼が上手くいかないのも当然の事。

燃焼が上手くいかなければガラスが煤けるのが早いのです。(不完全燃焼です)

関連動画はこちらをクリック


輸入元がオーナーさんに返信した対応方法は、
①まずは販売店に対応を依頼する。
②販売店が動かない場合、設置したストーブを知り尽くしている当店に依頼する
というもの。


が~、昨シーズン当店に依頼はなし。😎

当店としては、特に義理も責任もないので、こちらからアクションは起こしません。


そして、本日再度昨年と同じルート、同じ内容で輸入元から連絡(メールの転送)がありました。


メールを見た瞬間、昨年の事が頭を過りました。
『この名前もしかして。去年と一緒?昨シーズンそのまま使い続けたのか~!』


オーナーさんとしては、当店に連絡しずらいし、自分でメンテナンスをするくらいなので、出ていくお金を減らしたい気持ちのは分かりますが、不完全燃焼のまま使い続けるのも大変危険。


しかも、宿泊客がいるところなので、不測の事態が起こった場合の管理責任はどうするのか考えているのか・・・。色々考えると怖いです。😣


多分、今年そのまま使い続ける可能性大・・・、そして来年も同じメールが来たら・・・。


もちろん、イタリアのメーカー担当者と輸入元とも仲は良好なので、そのオーナーさんから連絡が来たら対応は致します。
まあ、それ相応の料金はいただきますが・・・。



今回の件、どの様な経緯で購入した販売店に依頼をしないのか詳細は分かりませんが、多分
①導入時の安さで当店では無く他店へ流れた。
②メンテナンス代を渋ったため、適切なメンテナンスが出来ていない事が原因です。


ストーブの設置は誰でも出来るかもしれませんが、キチンと稼働できるかがペレットストーブではカギとなります。


今回の件は、販売店さんがキチンとパラメーター設定をしたかどうかの確認は取れてないのですが、少なくともパラメーターの調整を出来る業者を選定することも大事な訳です。


なお、当店の設置料金は設置後のパラメーターの調整料も含めた金額です。
よって、ハイ設置完了!あとは別料金で!といった事は有りませんのでご安心を。


2019年11月26日火曜日

奥美濃プロデュースさん来店

本日は奥美濃プロデュースさんがご来店。

目的は松本店で燃焼している【ルチア】の初期トラブルの解消のため。

火力が常に最大状態だったのですが、コントロールパネルの交換で治りました。


火力だけでなく送風も常に最大だったのですが、ご覧の通り調整が出来るようになりました。(時刻等は後日調整予定です)


常に最大で運転していたため、ここ最近ご来店されたお客様は『ペレットストーブってこんなに音が大きいの?』と思われたかもしれませんが、そんなことは有りません、大分小さくなりました。👏


今シーズンは【ルチア】でお店を暖かくしてくれることでしょう。

※奥美濃プロデュースさん、岐阜から3時間お疲れさまでした。今後共宜しくお願いいたします。




2019年11月25日月曜日

外国製ペレットストーブ導入時の注意点

外国製のペレットストーブ導入時の注意点


外国製ペレットストーブは大きく分けて2種類。

燃焼用の空気量の調整が
①必要な機種 と
②不要な機種 があります。

当店で取り扱う外国製ペレットストーブの多くは燃焼用の空気量の調整が必要な機種です。


何故、空気量の調整が調整が必要か?という点については別の機会にお伝えしようと思いますが、兎にも角にも調整が必要な機種を購入する時は、キチンと調整の技術を持った販売店から購入をしましょうという事です。




根本的に薪ストーブとは構造が違うペレットストーブ

薪ストーブは炉にある薪を燃やす構造ですが、ペレットストーブはペレットタンクから落ちてきたペレットを燃焼させるため、落ちてくる量に合わせて必要な空気量を送らないといけません。


ペレットタンクから落ちてくるペレット量に合わせた空気量を送らないとどうなるか?ですが、不完全燃焼になりガラスが黒く煤けたりして燃費の悪化につながる訳です。


ですが、実際にこの空気量の調整(パラメーターの調整)が出来る販売店や重要視している販売店がいないのも事実なのです。


とはいえ、工場出荷時の設定空気量(パラメーター)で燃焼はするので、ガラスが煤ける等の症状がある場合は、一度購入した販売店に相談することをおすすめします。

2019年11月23日土曜日

安く見せるには煙突だよね。

薪ストーブの煙突の実態


エンドユーザー様や工務店様から受注するためには『いかに安くするか』という事が重要になる場合があります。

そういった、【安さ第一】や、ストーブの事を調べないでお店の雰囲気だけで選んでしまう、所謂【情弱】であるお客様の場合、煙突に安い部材を使う事でストーブの設置に関わる”総額”を安く見せることが出来る訳です。


ストーブ本体の金額は公表されているので、”総額”を安くするためのしわ寄せが【煙突】にいく訳ですね。

一般的に煙突部材にはメーカー名が記載されていません。(梱包材には記載されていますが)そのため、ストーブ初心者はどの性能レベルの煙突を使用しているか把握できません。


つまり、見積もり提示時に「当店はこんな高性能な煙突を使用しま~す。」とか「高性能な煙突がこんなに安くなりま~す。」と言われても、ストーブが設置された時点では、一般ユーザーにはどの性能レベルの煙突がついているか判断出来ないのが実情なのです。


薪ストーブの煙突は建物の躯体に絡んでくるものなので、煙突がダメになったからからといって簡単に交換出来るモノではありません。普段の生活が制限されるような工事が発生する訳です。


しかし、【安さ第一】や【情弱】の人たちは”総額”や”ストーブが設置される”といった所だけを見てしまうので、薪ストーブに一番需要といっても過言ではない煙突性能の違いを見落としてしまうのです。


もちろん、性能の低い煙突が即事故が起こる訳ではありませんし、煙突性能の違いがあるという事を把握された中で【安さ第一】という事なら結構なのですが、煤の付着量や煙道火災が起こった場合の危険性まで告知されているのか甚だ疑問です。

当店が使用する薪ストーブ煙突についてはこちらを参照ください。


ですので、これから薪ストーブを導入しようと考えている方は一度『どんな性能の煙突を使用しますか?』と販売店さんに質問してみることをおすすめします。


2019年11月22日金曜日

火入れ式は亥の日で!

火入れは亥の日がいいとの事で、本日11月22日白馬村で火入れを行いました。

全体の工事はまだ完了していませんが、ストーブの設置は無事完了。

元請け会社は大町市の株式会社SpaceDesigns様です。

薪ストーブの機種はパシフィックエナジー社のトゥルーノース20です。


トゥルーノース20は本体価格19万円と、大変お安い価格で提供しているエントリーモデルです。
安いだけでなく性能はホームセンター等で販売されているモデルの数十倍も高性能なストーブ。

しかし、煙突は欧州規格の中でも最高級モデルを採用。
当店は専門店ですので、煙突も安いですよ~という販売の仕方は行いません。
キチンと高性能な煙突をご提案いたしますよ。


炉内は耐火煉瓦を採用しております。
灰受け皿はありませんので、灰が溜まったら扉を開けスコップなどで除去します。



夕方お施主様が来られたので火入れを開始。

ストーブが暖かくなってくると、お施主様も実際の薪ストーブのあたたかさにはびっくり。トゥルーノース20独特の天板の広さは、薪ストーブでの料理のイメージも広がります。

株式会社SpaceDesign様の担当者の高野様もトゥルーノース20の炎のキレイさや、燃費の良さにはびっくりされていました。💪

今物件は土間の広さも非常に特徴的。




これだけ土間が広いと室内での薪置き場に不自由しないのと、雪かき後の濡れた長靴や手袋をストーブの周りに直ぐ干せるので、室内が濡れることがありません。
この点もうらやましい限りですね。

雪国ではこの【土間】が必須の感じがします。

亥の日の火入れは無事終了。
N様今後とも宜しくお願いいたします。


おまけ
トゥルーノース20の燃焼動画は下記をクリックしてください。







2019年11月21日木曜日

冬到来!

いや~今朝は冷え込みました。

7時半の時点で-0.5℃。


自動車のフロントガラスも凍っています。

ですが、我が家は昨夜焚いたストーブのお陰で朝も暖かさが残った状態。

以前のブログにも書きましたが、信州の冬をあったかく過ごせることは何と贅沢な事か。

木に感謝、森の恵に感謝です。

皆さんも、ストーブライフ始めませんか?

2019年11月20日水曜日

生命力


枝の先端に僅かな葉を付けた1本の大木。

木のから発する生命力が少ないのを察知してなのか、幹の周りにはクモの巣っぽい細い繊維上のものが纏わりついています。



成長している木にはこんなことは無いと思うのですが、生命が発する”気”が無くなってくるとこんな感じに他者に征服されてしまうのかな~と思ったりいたしました。

2019年11月19日火曜日

終秋

久しぶりに自宅の裏山を歩きました。

紅葉も終わりを迎え、山は冬支度いった様相です。







木々のコントラストが映えます。


山道は紅葉の絨毯。


この時期はフワフワしていて歩きやすいですね。

これからの時期は煩わしい虫もいなくなるので、山歩きが快適な時期でもありますので里山歩き楽しみませんか。




2019年11月18日月曜日

捕まっちゃいましたか。

ここの所の芸能人の違法薬物のニュースは立て続けですね。

そして今回のエリカ様は結構衝撃的。

数年前の出演作を見ましたが、結構いい演技していたと思ったので暫く(永久にか?)見れなくなると思うと結構残念でもあります。

いかに芸能界は汚染されているかという事でしょうが、それに比例して一般社会でも薬が出回っているという事でもあるのでしょう。



当方違法薬物とは全く縁のない生活ですが、ちょっと前にYOUTUBEで見た番組は結構勉強になりましたのでご紹介します。



①日本古来の大麻は麻薬成分が極めて低い。そのため吸ったりする習慣が無かった。
②敗戦後GHQが規制をした。
③しかし、外国産の大麻と違い、農産物・神事用として作られていたので、作る場所や面積を規制した。
④ ③の規制に対して出来たのが大麻規制法。


それに対し
①古来から神社の神事にも使われていて、汚れを祓うものとして使われてきた。
②相撲の横綱の綱も大麻で出来ている。
③弓の弦も麻。


というように、日本人の生活には欠かせないモノだったのが大麻なのです。
(麻の付く名前の方の多いし)


皆さんも一度、大麻について勉強されたらいかがでしょうか。

大麻のイメージがガラッと変わるかもよ。

2019年11月16日土曜日

薪は買うもので

先日既存のお客様とお話ししていた中で、ペレットストーブが置いてある反対側のお部屋のリフォーム予定があるとの事だったので、「リフォームついでに薪ストーブを導入したらどうですか?」と冗談半分で言ってみました。

しかし、薪ストーブの導入でネックになってくるのが薪作りと薪の確保。

薪ストーブ検討者のほとんどが薪をどうするかという事で躊躇するといっても過言ではありません。

そのお客様も同様に 薪ストーブ=自分で薪を作る というイメージの様でしたが、薪ストーブユーザーの増加に伴い、薪だけを作っている【薪屋さん】も増えているので、薪ストーブ=自分で薪をつくる から 薪ストーブ=薪を買う ということも考えもありますよとお話ししました。

もちろん自分で作るよりも買う方が単価は高くなるのですが、原木の確保や薪の乾燥に伴う薪の移動の必要はありませんし、冬の間は玄関先に小さめの薪ラックを置くことで薪屋さんが納品してくれるのです。

そうして、多くの方が薪屋さんから薪を買うようになることで、機械の大型化や自動化のための設備投資が出来き、より省力化やコスト削減・森林の利活用につながる訳です。


ですので、日本も早く 薪ストーブ=自分で薪を作る というイメージから 薪ストーブ=薪を買う というイメージになってほしいな~と思います。


2019年11月15日金曜日

今日の北アルプス 11月15日

松本はだいぶ冷え込んできましたね。

スキーシーズンもすぐそこ。

ここ1週間くらいで北アルプスの山々にも雪が被ってきました。


11月6日の北アルプス


本日の北アルプス


先週のエアコン暖房を経験してから体調が優れないのですが、薪ストーブ・ペレットストーブで回復していきたいと思います。


2019年11月11日月曜日

エアコン暖房を体感してみて改めて考えてみた・・・。

前回投稿しました、私にとって衝撃的なエアコンの不快な”乾燥”ですが、改めて冷静に考えてみた。


高気密化された現在の住宅において、住宅メーカーは『エアコンで十分ですよ』というセールストークが一般的になりました。

寒冷地での性能が向上したことも有り、夏冬兼用できる空調機器としてのエアコンが新築物件では一般的になってきたのです。


そんな中、ここ十数年普通に山の恵みである【木】を燃料した木質燃料暖房を使っているという事は原始的でもあるが、大変贅沢な事だと気が付きました。


灰掃除や燃料の投入など手間のかかることは多々ありますが、この気持ちがよい輻射熱の暖かさは寒さの厳しい信州ではもう手放すことが出来ないものである訳です。

皆さんも信州の【冬の贅沢】しませんか?

2019年11月10日日曜日

ストーブとエアコンの乾燥の違い

ここ数日で今シーズンペレットストーブを導入された二人のお客様から
①「色々加湿の工夫しても(部屋の)湿度が30%を超えない」という事と、
②母屋では床暖とエアコンを併用しているが皮膚が乾燥する(ストーブはサンルームに設置)
というお話しをお聞きしました。

私自身10年以上薪ストーブ・ペレットストーブユーザーをしていますが、異常に喉が渇くや皮膚の乾燥となどといったことは殆どありません。

今回【乾燥・湿度】というキーワードを聞いたので、ストーブとエココンの違いを実験をしてみようと思った訳です。


実験といっても計測機械は使わず体感での実験でご勘弁を。
いつも使っているペレットストーブとエアコンとの乾燥度合いは歴然で、圧倒的にエアコンの方が喉が渇く結果になりました。

兎に角、エアコンからの風はペレットストーブの送風とは比べ物にならない程に不快。😂
喉が渇いて渇いてしょうがない。


エアコンを使用している方には申し訳ありませんが、冬が来るたびにこんな生活は出来ないし、よくこんな乾燥の中で生活が出来るな~という思いになりました。(だから加湿器が売れる訳ですね)

この乾燥度合いの違いですが、よく言われるのは同じ温度でもエアコンよりストーブではストーブの方が暖かいということ。
やはりストーブからの輻射熱の暖かさで、室温をエアコンよりも低く設定できるという事が関係しているのかも知れません。

1年中使えるという意味で、エアコンはコスパのいい暖房かもしれませんが、自宅でリラックスしたい時間にエアコンは考えられない。

少しくらいコストがかかってもオイルヒーターやホットカーペットにコタツ、給油の手間がかかる石油ストーブの方が不快感は大幅に少ないし、日本人のライフスタイルにも根差していますよね。

とは言え、最近はやりの広いLDKの場合だと、オイルヒーターや石油ストーブでは容量不足になることも考えられるので、その場合はペレットストーブや薪ストーブが一番の暖房になる訳です。


2019年11月8日金曜日

古民家再生計画その後②

今回の古民家再生計画の重要な点が寒さの解消です。

昨冬は古民家ならではの寒さの中で打ち合わせをしていたので、『これが古民家の寒さか~』と感じたものです。

壁などは土壁になっているため、壁からの寒さというよりも、床下からの寒さが厳しく非常に堪えるのです。


2階は既存壁と天井が半分くらい解体が進んでる状況。





個人的には、輻射熱を発する薪ストーブ・ペレットストーブと土壁との相性は最高と思っていて、蓄熱性の良い土壁が輻射熱で暖かくなり、最高に気持ちのよい空間を作れるのです。



この現場でも当店おすすめの全館暖房を採用しております。


熱は上に行くため、横方向に広い空間ではストーブから離れた場所は暖まりません。

その為、ダクトで温風を寒い場所に持っていくことでコールドスポットをなくしていくのです。

ストーブは当店でも初めての機種になりますので、どの様な仕上がりになるかご期待下さいませ。

2019年11月6日水曜日

ペレット燃料のよくある誤解

【ホワイトペレットと全木ペレット、どちらがいいか?】


お客様とペレット燃料の話しをしている中で多いと感じるのが、ホワイトペレットの方が品質が上と思っている方が非常に多いという事です。

確かにネット上の情報では、ホワイトペレットが品質が良くて、全木ペレットが品質が下と書かれている場合が多いのですが、現在の日本のペレット事情はそうではありません。

実は、品質の良い全木ペレットは品質の悪いホワイトペレットよりも良く燃えるというのはペレットストーブ業界では常識。
それはいったいどういった事なのか?今回は解説いたします。💨

ペレット燃料についての別のブログはこちらから



【欧州のペレット事情】


欧州では、ペレット燃料のしっかりとした品質基準があります。
ペレットストーブに使える高品質なペレットと、ペレットボイラーなどに使う比較的の低レベルのペレットです。
(私はまだ確認していませんが、欧州のペレットボイラー用ペレットは日本最高レベルのペレットよりも上との評価があります。)


【日本のペレット事情】


では、我が国日本ではどうかというと、ペレットの品質規格そのものは有るのですが、多くのペレット工場ではその認証を取得していないが実情。

というのも、認証を取る費用が掛かるということと、均一化した品質のものをつくるという2点が難しくしているのです。


一つ目の認証を取るという点では、日本のペレット燃料の生産・出荷数量が欧州程多くなく、どちらかというと大きい工場よりも小さい工場が乱立していて、結果一工場当たりの生産数量は少なくなり、結果認証を取るという所までとても予算が回せないのです。


二つ目の品質の均一化という点ですが、これも工場の生産規模という点に関わってくるのですが、需要が少なければそれなりの生産規模になる訳です。
生産規模が小さくなれば当然それに投資できる予算も小さくなり、生産する設備も高性能な設備は導入できないとなり、結果的に品質のバラつきが生じでしまう訳です。


そういった日本特有の事情もあり、ストーブ製造業者側はきれいに燃焼しないのはペレット燃料の問題、ペレット燃料製造者側はストーブの問題、と堂々巡りを続けているのです。


【どの様なペレットがいいのか?】


今回の題に戻すとこうなる訳です。
『生産規模が小さくキチンと品質管理がされていない工場で生産された全木ペレットは、ある程度の生産規模があり、キチンと品質管理がされている工場で生産されたホワイトペレットの方が品質がよい』となるのです。

もちろん、全国のペレット工場を見て回った訳では無いので、生産規模が小さくても品質管理が徹底されている工場もあるかと思いますが、一般的には少量生産より大量生産できる工場の方が設備や品質管理の面で有利になるのです。


【今後のペレット方向性】


では、今後どのような展開をすることでペレット燃料の品質のバラつきが抑制し、均一化されるのかという事ですが、

①エネルギーを所管する経済産業省が、国産国消できるペレットストーブ・ペレット燃料は冬季の主要暖房の一つと認定して、普及を全国的に推進する。

②製材所をある程度集約化することで、製材時に発生するペレットの原料である【おが屑】の集約化も出来ます。それによる今よりも大量生産が出来るようになる訳です。
(法的に一定の製材量からペレット生産をしないといけないという法規制も必要かと・・・)


【まとめ】


薪ストーブは近隣への排煙の問題や薪の確保という点がネックとなり、趣味の世界から脱することが出来ずに普及が進まない現実があります。

ペレット燃料の場合は品質の均一化という問題を早めに解消していかないと、普及が遅れるという事態になりかねないのではないかと危惧するここ最近でした。



2019年11月5日火曜日

今朝は冷えました。

皆様、おはようございます。

いや~今朝は冷え込みました。

松本市にある我家の玄関先は7時半の段階で5℃。

散歩で北アルプスを見に行くと、すっかり初冬のような朝空が広がっていました。


2019年11月4日月曜日

トイレ掃除は男の仕事?

我が家ではトイレ掃除は男仕事。

よって、汚れてきたと思ったら自分でやらないといけない、というか誰もやってくれないのです。😂


トイレ掃除を小まめにやらないと汚れが落ちにくいので、塩素系の洗剤でゴシゴシと力を入れて汚れを落とすしかない。

因みに、ストーブのガラスに付いた頑固な煤もこの塩素系洗剤で落ちますよ。


実際汚れが落ちると気分は爽快。

皆さんもたまにはトレイの隅々まで掃除してみませんか?

2019年11月1日金曜日

古民家再生計画のその後

松本市で計画中だった古民家の再生。

ご先祖様が受け継いできたものを壊してしまうのは申し訳ない、という事で始まったこの古民家再生計画も無事に着工しておりますので、進捗をご報告いたします。


現在は床の解体をしながら床下の耐震補強をしている所。




お風呂場だったところはこんなに大きな石が入っていました。


玄関からの撮影ですが、ここに素敵なストーブが入りますので乞うご期待を。