日本の建築元請けや設計者側と接していると思うのが、建物に火を取り入れるという考え方がほぼ皆無なことに絶望感を持つのです。
暖炉から薪ストーブへと変化した欧米のように、積極的に建物へ火を取り入れる文化が日本では育たなかったのは現代を生きる私としては不幸でしかないと感じる訳です。
火を扱う文化を喪失したことで起こったことが、キャンプでの焚火ブームではないでしょうか。
ただキャンプをするだけでなく、焚火をして日常にはない火のあたたかさやぬくもりを求める結果が焚火ブームと解釈しております。
焚火に関しては各社様々な焚火ができる商品が発売されていますので、グーグルさんで検索してみてください。
そんな日常に火を取り入れることを忘れてしまった事は冒頭の様に現代建築にも反映されております。
近年のカーボンニュートラやSDGS目的に木質燃料を導入することは、火の持つ本質的な心地良さを建築に取り入れるという事とは全く別のアプローチだと思うのです。
とは言え、囲炉裏や竈といった生活のために火を扱ってきた日本と暖炉で火を演出する欧米では、そもそも比較をするものでは無いととも思いますが、建物や生活スタイルが洋風化してきた現代では、【火】に関しても洋風化してもよさそうな気もしませんか。
建築デザインや素材に関しては一通り出尽くした感があり、あとは各社競う所としては間取りの提案力や、近年推奨される高断熱高気密の性能という部分など、僅かな部分でしかない思うのです。
そんな中、他社との明確な差別化という点で、薪ストーブやペレットストーブの導入は質の高い提案の一つと思って早14年、現実は日本の建築界では火を生活に取り入れるという事が遅々として進まないのは大変歯痒いところでありますね。
戦後の高度経済成長で木を燃やす事が古い文化だ、ガスや灯油が時代の最先端だみたいな時代がありましたが、結局のところ、人間は木の炎を見ることが好きだし、火を見て癒されるのはいつの時代も変わっていないというとこだと思います。
ここに添付した写真なんかは日本の囲炉裏の延長線上、進化の過程であると思いませんか?


.jpg)