2013年2月26日火曜日

ペレットストーブの燃料消費率について(その2)

前回ペレット燃料の燃料消費量を計算しましたが、今回はペレットストーブを稼働させるための電気代を算出してみたいと思います。

ご存知の通り、ペレットストーブは薪ストーブとは違い電気を使用します。
排気ファン・温風ファン・スクリューオーガー・制御盤などを稼働させるために電気が必要です。

今回も『PIAZZETTA P950』で検証してみましょう。



算出のための計算式は
消費電力(kw) × 1時間当たりの料金(kw/h) = 電気料金(円) となります。

着火時には330w、着火が完了した後は70w~90wの電力が必要です。


当店がある松本市は中部電力管轄なので、中部電力の電気料金をもとにします。

最初の120kwhが、1kwh(1000wh)が17.05円です。つまり1000wの電気製品を1時間使用すると、17.05円の電気代がかかるということです。
因みに1000w程度の電化製品というと、ドライヤー・アイロン・掃除機・乾燥機などがあります。


それでは計算していきましょう。
まず着火時に330w必要というのは、着火ヒーターでペレットに火をつけるため少し電気が掛かるため。時間にして10分程度になります。

kw表示に直して0.33(kw)×17.05(kw/h)=5.62(円)になり、これの1/6、0.93円が10分の金額です。


着火完了後は70w~90wですが、ここでは90wで計算します。
0.09(kw)×17.05(kw/h)=1.53(円)になり、これの5/6、1.27円が50分の金額になるので着火ヒーター分も合わせて、2.20円が着火から初めの1時間の電気料金になります。

その後の電気代は、90wでの使用時で1.53円/h、70wでの運転では1.19円/hです。



仮に朝2時間、夜5時間を90wで使用しても12.05円です。30日ですと361.5円ですので電気代はファンヒーターと変わりありません。


しかも、その他のメリットとして
     お部屋の中に洗濯物を干せる設備があれば、乾燥機不要。
     ストーブに加湿器機能が付いているので加湿器の電気代不要。
     ストーブの前で髪の毛を乾かせばドライヤー不要。

といったものがあります。


最後は少し強引になりましたが(笑)、ペレットストーブも薪ストーブ同様に熱源が室内にあるということで、室内干しの洗濯物は乾燥がとても速いです。ペレットストーブの導入には費用がかかりますが、このようなメリットもありますので、トータルのコスト算出をしてから検討していただければ決して高いものではないと思います。

2013年2月24日日曜日

無垢フローリングの木裏・木表について

先日無垢フローリングのサンプルを取り寄せて、大工さんと打ち合わせを打ち合わせをしていた時のことです。

「このフローリングは木裏を使っている」と大工さんが言ったので、よく見ると確かに下の写真のように木裏が上(室内側・足に触れる側)になっています。


通常、木というのは下記のように反る性質があります。ですので、写真のように木裏を室内側にするとフローリングの中央部分が膨らみ、木表を室内側にするとフローリングの両端部分が膨らむ傾向になります。




通常、フローリングの固定には下記のように、さねの部分にフロア釘を打ちます


そして木表を室内側に持ってきた場合、下記のようにフローリングのジョイント部分が反り上がり、フロア釘も浮き上がってしまいます。(店長自宅の階段部分になります)
そのため、ジョイント部分を踏んだ時に、釘が上下に移動するため床鳴りが発生しやすくなります。






もちろん、反らないのが一番なのですが、無垢材なので乾燥をきちんとさせても100%反らなくするのは無理です。

と考えると、木裏を室内側に持ってきてフローリング中央を反らすようにしたほうが、床鳴りは防げるのかなーとも思います。
サンプル材は木裏を使っていても表面の仕上げはきれいで滑らかに加工されていました。



無垢材での仕上げをご検討の皆様、以上を考慮いただき使用材の選定をするのも面白いかと思いますよ。

2013年2月23日土曜日

簡単な必要暖房能力の計算方法

暖房を設置する場合、どれ位の能力のものを設置すればいいか悩む方は多いかと思います。

実際に当店に来店されるお客様の中にも 「新築したのはいいけども家が寒い」 という方が多くいらっしゃいます。
特に蓄熱暖房機を設置された方がその傾向が強いです。

ということで、今回は簡単な必要暖房能力の算出方法をお伝えしたいと思います。

各種暖房器具のカタログには、暖房能力や暖房可能面積が記載されていますが、輸入製品などは暖房能力しか記載されていない製品もあります。
寒い信州の冬です。せめて家の中くらいは暖かく過ごすためには、各自確認の意味で算出されたほうがいいのかと思います。

設定温度は18~20℃程度に暖めるとします。

まず、暖めたい部屋の面積を算出します。仮に50㎡だとします。

次に天井高を求めます。仮に2.6mだとします。

最後はkwなのですが、断熱性能のいいお家で 0.04kw~0.05kw/㎡、断熱性が悪い・もしくは頻繁に戸などを開け閉めするお部屋の場合は 0.05kw~0,06kw/㎡になります。


計算式は面積×天井高×kwになりますので、
この場合は50×2.6×0.04(断熱性のいい場合)=5.2kwとなるので5.2kw程度の暖房能力は必要になるということです。


これは簡単な算出方法なので、あくまで目安としてお考えください。建築地や近隣状況・サッシ面積などによって変わってきますので、詳しくは当店スタッフまでお問い合わせください。
ご来店いただく場合は、設置予定建物の図面をお持ちくださいね。

2013年2月22日金曜日

MCZ・Enviroのペレットストーブ取り扱い開始のお知らせ

MCZ・Enviroのペレットストーブを取り扱いを始めましたのでお知らせします。


MCZは下記の3機種になります。


Enviroは下記の4機種になります。


修理等も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。


http://pellet.toyotomi.jp/

2013年2月11日月曜日

ペレットストーブの燃料消費率について(その1)

このところ、灯油価格の急騰がニュースになっていますね。

現在の灯油価格は、18Lで1,800円程度でしょうか。安値の時で1,500円程度なので、約2割程度価格上昇していることです。
円安傾向なので、今後も原油価格の上昇は避けられないでしょう。
まだまだ暖房の熱源としては、灯油をお使いのご家庭が多いので、灯油価格には敏感になってしまいますよね。

寒さの厳しい長野県では、月に200L位使用するという方も多いのではないでしょうか。
200L×100円で計算しても、20,000円だと家計の負担も大きいですね。

住宅の新築を計画している方は、暖房器具の検討をされているかと思いますが、その中に、ペレットストーブも検討していただければと思います。


では、ペレットストーブの燃料消費量という面ではどれ位のコストなのでしょうか?
実際に算出してみましょう。

ペレット燃料は46円/㎏、灯油は100円/Lで計算してみます。

機種は当店売れ筋の『PIAZZETTA P950』です。
『PIAZZETTA P950』の暖房能力は 2.5kw~6kwで 燃料消費量が 0.7kg/h~1.5㎏/h です。

比較するファンヒーターは『TOYOTOMI FF-S55CT』の暖房能力は 1.88kw~5.5kwで 燃料消費量が 0.213L/h~0.622Lh です。


最大能力で使用した場合で検証します。
『PIAZZETTA P950』 は1.5㎏/hなので、1.5×46円で1時間当たり69円
『TOYOTOMI FF-S55CT』 は0.622L/hなので、0.622×100円で1時間当たり62円 になります。

暖房能力は『PIAZZETTA P950』の方が、0.5kw高いので、多少弱で使用すればほぼ一緒と考えていいですね。
灯油価格が100円前後だと、ほぼペレットストーブと変わらない程度になります。

しかし、上記の燃料費計算で考慮されていない部分があります。
『PIAZZETTA』の製品は外装がマジョリカ焼きの陶器でできているので、マジョリカ焼きに熱を蓄えることができます。そのため、スイッチを切ったあとも、数時間暖かさを放出し続けるという点です。

もちろん、ペレットストーブはファンヒーターのように、スイッチを入れてすぐに暖かくなるのでないのですが、この点はカタログ値だけでは比較できない非常に大きなメリットだと思います。

また、火が見えることで癒し効果があったり、暖かさの点でも灯油系のヒーターとは違い、身体に優しい暖かさであったり、デザイン性も抜群のためオフシーズンでもお客様が来たときには目を引く存在になります。

長野県内で製造されている木質ペレットの販売価格は、460円/10㎏程度です。
他県の販売価格よりも比較的安価のようで、長野県内でペレットストーブを導入するメリットは高いと言えるのではないでしょうか。

2013年2月8日金曜日

イタリア最高級ストーブ/ピアツェッタ社のペレットストーブ『P955』設置完了

ご覧のとおり、『PIAZZETTA P955』のお店への設置が完了しました。


隣のエンライトミディアムと比べても、存在感は負けていませんね。


今週の3連休に是非ご来店いただき、実物を確認いただければと思います。

お待ちしております。

2013年2月7日木曜日

イタリア最高級ストーブ/ピアツェッタ社のペレットストーブ『P955』がお店に搬入されました。

先日予告させていただきました 『PIAZZETTA P955』 がお店に搬入されました。


これが外装(マジョリカ焼き)を取り付ける前の状態です。

2/10にはきちんとした形で展示できますので、是非ご来店ください。

2013年2月4日月曜日

《予告》イタリア最高級ストーブ/ピアツェッタ社のペレットストーブ『P955』展示決定。

当店では『PIAZZETTA P955』のペレットストーブを展示することになりました。
2月9日から展示を開始しますので、興味ある方は是非ご来店ください。

一応、『P955』のスペックをご紹介します。

寸法      幅60㎝ × 奥行き50㎝ × 高さ107㎝
暖房能力   最低2.7kw ~ 最高8.9kw
重量      180㎏
燃料消費量  最低0.75㎏/h ~ 最高2.1kg/h
ペレットタンク   20㎏
消費電力   運転時70w ~ 90w
         着火時330w
本体価格   ¥665,000-(税抜き)  ¥698,250-(税込み)    となります。


特に住宅の新築をご検討の方は必見です。
間取り・広さによっては、これ一台で全室暖房も可能です。

何色のマジョリカ焼きが展示されるか?についてはご来店いただき確認をお願いします。

2013年2月3日日曜日

松本市波田でシモタニのペレットストーブ『ALCOTT』を設置しました。

松本市K様邸でShimotani製ペレットストーブ『ALCOTT』の設置取付けをしましたのでご報告いたします。

前日にShimotaniよりストーブが到着。












塗料の匂い抜きと試し焚きを兼ね、店先で着火試験を行います。
塗料が焼けはじめ、モクモクと煙が出てきます。












試し焚きも問題無く終了。翌日の運搬に備え、再梱包します。



設置工事は翌日の2/2。
K様邸に到着しストーブを下ろします。


設置場所は1階のリビングです。

設置位置を確認していただき工事開始です。
石膏ボードの木下地の位置を確認して、まずは壁の穴あけから。

無事穴あけ完了。今回も構造体はいじっていません。



次に煙突を繋いで行き、ストーブの設置をして完了です。
無事着火・燃焼もしました。

最後はご長男様と記念撮影です。

K様邸はモダンな和風のデザインで、内装は真壁仕様です。

K様邸のような素敵な和風の木の家には 『made in Japan』 の 『ALCOTT』 が似合いますね。

それではK様、まだまだ寒い日が続くと思いますが、『ALCOTT』を囲んで暖かくお過ごしください。