2019年10月16日水曜日

利便性だけでない火の魅力

日々の忙しい生活を送っているとちょっとした家事の負担を減らすための道具や家電製品が欲しくなるのは人間の性です。

かまどからガス調理器へ ガス調理器から電子レンジへ

手洗いの洗濯から洗濯機へ アイロンからズボンプレス機へ

箒から掃除機へ 掃除機からルンバへ

などと日々便利なものが開発されている現代社会。

暖房も囲炉裏から石油ストーブ、石油ファンヒーターへ発達し、給油が面倒という事で据え置き式の灯油・ガスファンヒーターや床暖房へと発展してきました。

最近は住宅の高気密化が進み、エアコンで暖房を賄っている家庭も多いかと思います。

しかし、これだけは外してはいけないと常々思っているのは、火を使う事や包丁やナイフの使い方は生きていく上で忘れてはいけないのではという事です。

火を起こしたり火が起こる原理原則を学ぶことや、モノや食品を加工するための包丁・ナイフの使い方を家庭生活を通して子供に教える事で、たくましい大人になる気がするのは私だけでしょうか。

昨今の巨大化する自然災害で被災した場合、これらの事を知っているだけで生き延びる事が出来る可能性は高まります。


『薪ストーブやペレットストーブは灰掃除や薪・ペレットの補充が面倒臭い』といった声を聞くたびに、『慣れれば大した手間じゃないんだけど・・・』と思うと同時に、火を熱いと感じ、火の怖さを知る機会を削がれているのでは?と感じる訳です。

ストーブの最大の魅力である、火を見て癒されるという贅沢な時間を自ら捨てた日本人。

味も素っ気もない人生になる気がします。



長くもあり短くもある人生。

1年でストーブを焚くのは4~6ヶ月程度です。

灰掃除程度で面倒くさがっている人にはこの言葉を送ります。

    『人生のんびり行こうよ、ストーブの火を見て』



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