ペレットストーブ。暖かいですよね~。
でも、残念ながらこの暖かさは使っている人しか判りません。
しかし、一度使ってしまうと、もう他の暖房には行けません。
当店も開業から8年目。
8年前は東日本大震災の影響もあってか、エコ商品という位置付けもあり、全国的にペレットストーブを普及させようという動きがありました。
しかし、結局ユーザー様のニーズに合わなかったのか、火は小さいまま。
携帯電話の黎明期ように、メディアに盛んに取り上げられたりて、爆発的な普及には至っておりません。
その原因としてペレットストーブ黎明期に輸入された外国製ストーブにトラブルが多発したことと、国産ストーブの性能の低さではないかと思います。
外国製の場合は電圧が原因だったのか、上手く稼働しないというトラブルがあったと聞いています。
国産の場合はあたたかさの不足で、ペレットストーブは”暖かくないストーブ”と烙印を押され、結果灯油の方が安いという選択になるのです。
そうした、ネガティブなイメージを持たれてしまうと、払拭に罹かかる時間はとてつもないもの。
また、販売側は『エコです』とか『森を守る』等と、ユーザーの購入動機にはなり難い営業トークをしていたのでした。
それが、電圧問題の解消や、国産ストーブメーカーの並々ならぬ努力のおかげもあり、当店では『ストーブが動かない』や『灯油の方が安い』といったユーザー様の声はありません。
やはり、【木】本来の持っているあたたかさや、火を見る事の【癒し】といった部分には代えがたいものがあるのかもしれません。
とは言え、表題の【ペレットストーブが普及しない理由】ですが、一番の理由が日本人が【木の暖かさを知らない】ということだと思います。
”知らない”というより、”忘れてしまった”と言った方がいいかもしれません。
石油ファンヒーターやエアコンなどの輻射熱の無い”普通の暖かさ”に慣れてしまった訳です。
こうなると、ペレットストーブや薪ストーブの心地よい暖かさは”贅沢な暖かさ”になり、一部の人だけが使う”特別な暖房”の域から抜け出せないのです。
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