2024年7月19日金曜日

本屋始めようかな

 

松本に引っ越してきた時に驚いたことの一つとして、古本屋が多い(多かった)という事です。


自称教育県ということと、城下町で歴史の蓄積があり、読書で中央の文化を吸収してきたというのが理由なのでしょう。


思い返しても私の育った大宮では人口こそ松本の二倍以上あっても(当時)古本屋は無かった記憶があります。(1件くらいあったかも)

ただ、古本屋はなくても普通の本屋さんは町のいたる所にあり、江戸から続く庶民の知識欲求の受け皿であったり、他国と比べ異常なまでの識字率の高さの源はしっかりと受け継がれていたのが昭和の日本だったのです。


そして平成令和の時代に入り、デフレ不況とメディア媒体や購入媒体が変化したことで大きく様相が変わりました。


所謂、ポチィポチィの登場です。

お店へ行く日必要がない、種類が豊富という事、しかも送料無料ということで、これが町の本屋さんが減る要因の一つとなったのです。


しかし弊害もあります。

ウェブ上で求めているモノを検索すると、それに関連するモノが表示されるAIが進化し、全く違う分野が表示されることが無くなりました。


つまり、本屋や古本屋にあった新しい分野との出会いや古典とされる様な分野との”出会い”が無くなってしまったのですね。

本屋さんに会った『こんな本もある』『いつかこんな分厚い本を読めるようになりたい』

といった事が無くなってしまったのです。



また、本屋ごと、古本屋ごとの個性も無くなり、チェーン店が乱立することで、売れ筋の本や話題の本ばかりが店頭に並ぶことになっています。


これでは子供たちが本屋さんから得る”知の広がり”に目を輝かせることも出来ません。


確かに今の若い子を見ていると興味のある分野以外に興味を示すことがないような気がするのはこういった背景があるかもしれません。


という事で、次代の子供たちの為に、世の本屋さんには置いてない面白本を販売する本屋として再出発する意欲が湧きました。


今後の当店の動きに注目、注目を。


あっ、ストーブライフは既に販売しておりますのでお買い求めは当店まで。😁



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