会ったことのないじいちゃんからの形見として鉈を2本持っている。
鉈の他に色々な作業道具も一緒に持っているのだが、何故孫の僕の所にあるのかは分からない。
その鉈は1本は自宅用、もう1本は店用だ。
約4年ぶりに自宅のストーブがペレットから薪(正確には薪ペレット兼用)に戻ったこともあり、焚き付け用の木っ端割りに再び鉈を使いだした。
以前に使っていた時も、感触としては特に割りずらいというのは無かったのだが、じいちゃんの形見の鉈をよく見ると静かに泣いていた。
そう、その鉈は僕の手に渡る前から本来の輝きがなくなっていて、静かに泣いていたのだ。
僕はその涙に気付かず何年も自分の使いたい時だけ都合よく使い続けた。
でも僕は気付いた
鉈は静かに泣いていると・・・。
鉈が再び鉈本来の仕事を100%以上出来るようにしてあげよう
そう思った僕はさっそく台所の砥石を取り出し無心で研ぎ始めた。
僕の鉈は徐々に輝きを取り戻し始めた。
若干、刃先を下に向けた時の左面が波打っているが、これはじいちゃんから受け継いだ表情で、これから僕の表情へ変化させていこうと思う。
肝心の切れ味はどうかというと、全体的にはあまり変わらないが刃の入り始めがシャープになった印象。
包丁のイメージで研ぎすぎてしまったのかもしれない。
次回は多少鈍角に研ぐイメージでやってみよう。
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