ストーブだけでなく、煙突の種類も確認を!
薪ストーブを設置したいと思って、住宅会社や薪ストーブ屋さんから説明をうける中で忘れがちなのが煙突部分。というのも、煙突自体見た目はタダの鉄の筒だからです。
しかし、ただストーブの排気をするだけの鉄の筒ではなく、長い年月をかけて培われた技術が詰まっているのです。
今回はそんなおはなし。
煙突は屋根や外壁以上の厳しい使用環境です。
ちょっと郊外に出ると、お風呂と思われる箇所から煙突が出ている住宅があります。ホームセンターで売られている様なシングル煙突で薪風呂を焚いているのでしょう。
薪風呂で使うのであれば、せいぜい1日の2~3時間程度。
家の中を煙突が通る訳では無いので、ホームセンターの安価なステンレス製煙突で十分だと思います。
しかし、薪ストーブとなると話は変わってきます。
春夏秋冬の気候の変化と、長時間のストーブ使用に耐えうる構造の煙突が必要になるのです。
そして何十年という期間、外形や性能の変化の少なさが求められるのです。
薪風呂の煙突の様に脚立でチョチョいと簡単に煙突掃除や煙突交換をすればいい訳ではないのが薪ストーブの煙突です。
ステンレスなら何でも良いのではありません
ホームセンターで販売されている煙突が悪いと言っているのではありません。使用環境、使用条件に応じた性能が必要という事です。
安価な煙突も今は殆どステンレス製。
勿論、薪ストーブ用の高価な煙突もステンレス製です。
しかし、ネットでステンレスで検索すると様々な種類があるように、薪ストーブの煙突に適したステンレスというのもあるのです。
安価なステンレスから高価なステンレスまで価格も様々。
貴方の家の煙突はどの様な種類か把握していますか?
今、設置をお願いしている薪ストーブ屋さんはどの様な煙突を使用してるか知っていますか?
当然、構造も精度も違います。
薪ストーブ用の二重断熱煙突といっても煙突メーカーによって作り方は違います。煙突と煙突の接合部から、エルボ(角度の付いた煙突)やT字部の精度もメーカーによって様々。
また、断熱材そのものにも種類があり、高性能な断熱材から普通(低性能)の断熱材まで様々です。
素材の違いや組み立て精度の違いによって販売価格が変わってくるのは当然です。
単純に薪ストーブ屋さんから出てくる見積りが安い高いだけで選定するのはハッキリ言って危険です。
薪ストーブの煙突の違いがハッキリと出るのが煙道内火災が発生した時です。
この煙道内火災が発生した時に、どれだけ耐えられる煙突か薪ストーブ屋さんに確認することで安心感が変わってきます。
自動車のカローラでもグレードによって金額が変わるように、ストーブ本体だけでなく、煙突の種類も同性能で比較をしないと価格差が出てくるのは必然です。
まとめ
1、ストーブ本体だけでなく煙突もどの様な性能の種類なのかしっかりと把握をしましょう。2、役所の入札の様にお客様自身が使用煙突の性能を薪ストーブ屋さんに提示できない場合がほとんどだと思います。
ですので、単純に見積もりの総金額だけで判断せずに、金額が安い理由・高い理由をストーブ屋さんにじっくりと聞くことが重要だと思います。
薪ストーブは購入後も長いお付き合いなります。
そもそも、高い安いという理由だけで判断すること自体おすすめできる購入方法ではありません。
困った時に気軽に相談できるお友達を見つける感覚で薪ストーブ屋さんを探してみては?
0 件のコメント:
コメントを投稿