田分けだけじゃない、山分けも戯けか?
戯けの語源は田分け、つまり田を分ける、田んぼや畑を細分化していき、結果として収量が少なくなり、そのうち所有者不明なって荒れてしまうから、田分けは愚かな事という説があります。
田んぼや畑だけでなく、山も所有者が細かく分かれているのが実情なんです。
人々は昔は山からの恵みを頂いていました。
山菜やキノコなどの食料を取り、木を植えて育て材木として売ることができました。
安い輸入材が入ってくる前は財産として山を買う(持っている)ことが一般的となっていた時期が有りましたが、材木の価格が下がったため、木を切ることで逆にお金が出て行ってしまうというのが多くの地域の実情ではないかと思います。
その為、伐採時期を迎えた木も放置され、倒木となって荒れているのが現在です。
新しい薪材流通システムの構築を
薪ストーブユーザーが増えてきたいま、薪材としての原木が供給不足になってきているという問題もあります。
欲しい人はいる、整備しないといけない山もある、だが所有権の面で誰もが山から木を持って帰れる状況ではないという事です。
ここで上手くマッチング出来ないかなとも思うのですが、これも田分け(戯け)の様に山分けをしてきた結果なのかもしれません。
山を市や県が一元管理して、倒木の撤去や間伐整備の対価として薪材を薪ユーザーに提供するというシステムが出来れば、もっと薪ストーブユーザーも増えるのでは?と思います。
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