2019年8月13日火曜日

北米製ペレットストーブ評

ここ数年、北米産ペレットストーブが日本国内で相次いで発売されているのですが、今日は北米産ペレットストーブの実力を論じてみます。

北米産のペレットストーブの特徴としてはクラシカルな薪ストーブ型というのが挙げられます。(所謂縦型ではなく横型)

ペレットストーブの場合、この横型というのが一癖ありまして・・・。

縦型に比べ横型ストーブの場合、火室の燃焼ポットから排気ファンまでの距離が短くなってしまう構造的な問題があるのです。

ストーブは木を燃焼し、室内の冷たい空気と熱交換をすることで暖かい空気に変換します。
ですので、熱交換をする距離が長ければ長いほど、また面積が広ければ広いほど無駄なく熱交換ができ、暖かい空気を室内に取り込めるのです。

仮に燃焼温度が700℃の場合、熱交換距離が長ければ長いストーブほど、ストーブ本体の煙突出口では排気温度が低くなるのです。

ですが、北米製の横型だといくらガンガン燃やしても熱交換をする距離が短いため、熱交換をしきれずに排気されてしまい、結果燃費の悪いストーブとなってしまうのです。


また、北米製品独特の大雑把さがあるので、横型ストーブをいかに燃費を向上させるか、といった技術的な工夫が感じられません。

北米大陸の豊富な森林があるので、細かい燃費は必要ないのかもしれませんね。

といった事もあり、一般的な横型薪ストーブが欲しいという訳でなければ、当店ではおすすめはしていないというのが実情です。

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