住宅会社のすすめする薪ストーブは買うな!
以外に思われるかもしれませんが、住宅会社の営業や設計・工事の担当者の人たちは薪ストーブのことをよく知らないんです。感覚的には20社に1社程度、メチャ詳しいという会社さんがあります。
こういう場合は、社長さんや社員さんが自宅に薪ストーブを導入しているという方です。
但し、今回は住宅会社さんが薪ストーブのことを知らないからダメ、という話ではありません。
住宅といっても、基礎や構造部分から内装の部分まで、多種多様な素材や工法があるので、住宅会社の人でも全てを細かく把握している人はいません。
また、住宅の中でも衛生設備、電気設備、通信設備といった各専門分野に分かれているので、この分野も全てを細かく把握している住宅会社の人はいません。
各専門分野の業者を纏めるのが元請け住宅会社の仕事ですので、ある程度専門分野の業者にお任せになってしまうのはしょうがありません。
(問題起きないようにやっといてね~、って感じですね。)
では、薪ストーブやペレットストーブではどうなのでしょうか?
薪ストーブを導入したいと思った場合、薪ストーブのことが良く判らないけど、住宅会社に任せれば最良の薪ストーブを導入してくれる、と勘違いしてしまうのが一番怖いところです。
薪ストーブを使った事のない住宅会社の人からすると、薪ストーブも煙突もどれも同じと思っているので、良心的な住宅会社さん以外は、全てが価格優先で”安く・安く・安く”が大原則になります。(搾り取られるのです :-x )
その結果、薪ストーブ屋さんとしては、一番安く仕入れられる薪ストーブを見積り提案します。
煙突に関してはノンブランド品となり、ストーブは安く仕入れられるストーブになるので、定番ストーブや発売から何十年も経っているような、ロングセラーモデルであったりするのです。
ストーブの比較をしよう!
薪ストーブやペレットストーブのメーカーが出している性能表を見ると、寸法や重量の他に燃焼効率が記載されています。
ストーブを選ぶ場合、この燃焼効率が薪の使用量に影響が出てくるのです。
同じ部屋の広さを同じ温度にする場合、燃焼効率が低いストーブは燃費の悪い車みたいなもんで、燃焼効率が高いストーブより薪を消費する量が多くなります。
それ程寒くない地域で、週末ストーブを付ける程度でしたら薪の消費量が極端に変わる事はありませんが、長野県の様な寒冷地でメイン暖房としてストーブを使用する場合は、燃焼効率の差で大きく薪の消費量が変わってきてしまうのです。
上記の様に、薪ストーブを使っていなかったり、ストーブに興味がない住宅会社さんにお任せしてしまうと、燃費の悪いストーブを進められて、薪代の出費にお財布が寒い状態になってしまうのです。
また、一般的に燃費が悪いストーブは煙突からの煙の量も多いです。
ご近所迷惑でストーブが使えなくなった、ということが無いようにするためには、燃焼効率の低いストーブは避ける方が無難です。
見積りは自分で取ろう!
各ストーブ屋さんで毎で取り扱っているストーブが違ったりします。仕入れのルートの違いや、ストーブに対しても好き嫌いがあるので仕方がない事です。
ですので、ストーブ屋さんで各ストーブのおすすめ理由を確認して、ご自身で納得できるストーブ選びをすることが大事なことです。
また、最終的に住宅会社の付き合いの無いストーブ屋さんのストーブを選ばれた場合でも問題はありません。
住宅とストーブを別けて発注する”分離発注”という方式があるのです。
殆どのストーブ屋さんが、ストーブや煙突の設置の仕方や、工程なども住宅会社さんと上手く調整してくれるはずです。
薪ストーブの事を良く知らない住宅会社に、わざわざ高いお金を支払う理由は無いのです。
煙突の種類も確認を!
気に入ったストーブを見付け、見積もりを取って安いストーブ屋さんに発注、となるのですが、最終確認が必要です。ここが最後の落とし穴で、ストーブは同じくらいの金額だったが、煙突は○○の方が安いとなった場合、そのストーブ屋さんの使用する煙突を疑った方がよさそうです。
モノの価格が安い理由、高い理由があります。
当然、高い煙突は高いなりの性能で、安い煙突は安いなりの性能なのです。
ですので、使用する予定の煙突の種類・性能をキチンと把握する必要はあります。
煙突のメーカーもたくさんあります。日本製からアメリカ製、ヨーロッパ製、中国製等生産国も様々です。
価格相応の製品なのか?ご自身で納得してから発注することが大事です。
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