経営者として約10年、日本を俯瞰し、ストーブ業界を俯瞰して見てきたつもりですが、コロナのマンボ~が解除されてからも、何だかな~と冴えない日本経済であり長野県内の経済と感じるのは私だけでしょうか。
街を見渡しても車の走っている台数が年々少なくなっている感じだし、人々の活気そのものが無くなっている感じがするのです。
先日の担当税理士との会話でも、コロナで儲かっている企業と売り上げを落としている企業の差がハッキリとしているとの指摘もあり、では我がストーブ業界全体はどうなんだろう?と想像してしまうのですが、メーカーの担当者と話してもいい話はない!という結論で終わってしまい、やはり全体的には不景気なのかなと感じております。
しかし、この不況をちょこっと打開するいい話があるのです。
それは地産地消(地域のモノ地域で消費すること)をすると外産地消(輸入して消費する事)をするよりも10倍の経済効果があるといわれているので、エネルギーの地産地消をしませんかというお話しです。
薪ストーブ・ペレットストーブ共に一つの分野として認知されているモノと思っておりますが、大きな括りとしては暖房という住設機器としての位置付けと認識しております。
冬の暖房需要の増大に伴い電力需要も増えるのですが、そこで発生するのが原発が止まっている事による発電の供給不足問題です。
こういったニュースが出ると止まっている原発を動かせとか、なんかあった時に原発は危険だという論争になるのですが、マクロな話しでは無くミクロな点で言えば、冬の暖房をエアコンや電気ストーブ、蓄熱暖房機、エコキュートといった電気を使用した暖房から薪ストーブペレットストーブといった木質燃料を使用した暖房に切り替えていくことも国全体で進めないといけないと思っております。
こういうと『ペレットストーブは電気を使用している』と仰る方がいるかもしれませんが、着火から数分間は300W程度の電力を使用するだけで、通常運転時は100W弱の電力しか使用しません。エアコンの使用電力から考えると桁違いの電力使用量です。
そもそも、エアコンや電気を使用した暖房の場合、発電で各種燃料を燃やす⇒送電⇒各家庭や事業所内でエアコンなどの熱エネルギーに変換している訳で、各家庭で直接燃焼しているペレットストーブとはエネルギー効率が全く違います。
もちろんスイッチ一つで済むエアコンと比べると、ペレットを購入し投入する手間、ペレットの保管場所、灰の掃除など、面倒な点は多々ありますが、その面倒な手間以上のあたたかさが手に入るのもこういった木質燃料を使用しているペレットストーブの良いところです。
ですが、長野県として薪ストーブ・ペレットストーブを普及させようとしているのはありがたい事ですが、”国”全体としてはパンチ不足が否めません。
やはり”国”として自国産のエネルギーの普及を推進することは必要不可欠。
となると普及のための施策となるのですが、仮に10万世帯にストーブ本体と煙突と工事費の半分を補助したとしましょう。
100万円の費用に対し、50万円の補助になりますので、500億円の予算が必要になります。
この500億円は初期費用なので10万世帯が1年に使用するペレット燃料費(大体7万円)である70億円は毎年地域経済に潤してくれるのです。(地産地消をすると経済効果が10倍との試算ありますから)
とはいえ、いきなり10万世帯分のペレット燃料を生産できるかという問題もあるので、現実的には無理ではありますが、太陽光パネルや風力発電の自然エネルギーに頼るなら自国のエネルギーである木質燃料を使用していきましょうという国民同意と、何年後かを目標に10万世帯を目指しましょうという政治の力があれば実現は可能です。
何はともあれ、ペレットストーブの認知度を上げないとそういった国民同意や政治をかえる力にはなりません。
という事で、長野県のみなさ~ん、ペレットストーブ・薪ストーブを使用しましょうという回でした。
では、また今度。
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