2025年7月8日火曜日

エノケン深見、江戸はすぐそこだった?

 

今ビートたけしの映画『浅草キッド』を見終わりました。😎


映画のメインはたけしの師匠”深見千三郎”との絡みなのですが、粋というか、いかにも『いよっ、江戸っ子!』って感じの人で、舞台芸人がテレビ時代の到来で葛藤した生き方が描かれています。


ビートたけしが芸人として育った場所は浅草。


浅草は江戸時代は庶民文化の中心地です。


江戸から続いた日本文化、明治維新から大正デモクラシーの華やかさがミックスし、やがて戦後の復興とともに昇華を迎えるのですが、テレビという異種格闘技戦のような相手には、300年続いた”舞台”という文化もあっさりと負けてしまうのです。


しかし、芸の入り口はあくまで”舞台”。


学芸会レベルの一発芸人とは芸の深さが違うというのは、未だに現役であるたけしを見れば分かるでしょう。


浅草にはそんな芸や江戸文化を残す粋が残っている…。




落語や講談、相撲や手工芸、そして世界に誇る浮世絵文化が育った江戸時代というのも、あらためていい時代だったな~と思いませんか。


京や大阪並みの歴史はありませんが、家康公以来の将軍のおひざ元である誇りがこれらの文化を創り出した源泉であると思います。


実はこうは言ってても、小さい頃は浅草の古臭い雰囲気がイマイチ好きにはなれませんでした。


しかし、大人になって知識が広がり深まると、浅草の奥深さが理解できるようになるのも、江戸文化、いや日本の文化そのものの成熟性や奥深さが理解できるようになるのであります。


最近の安易に外国の文化を取り入れるのも進化という面では必要なのかもしれませんが、

足元の日本文化を見直すことも必要です。


今度のお休みは浅草で江戸文化を体感しましょう。


あっ、エノケンの芝居もやっているので興味ある方はそちらもどうぞ。