2013年4月11日木曜日

長野県塩尻市の大型バイオマス発電施設と木材加工施設計画について(その2)

東京電力の不祥事が続いています。
停電・汚染水の漏水・・・。
いまだに原発の後処理は終わっていないというのが分かります。

福島の事故後、日本人の電力消費に対する意識は変わったでしょうか?
残念ながら、色々な業種の人と話しをしている中ではほとんど変化はない、というのが感想です。
まちにはジュース・缶コーヒーの自動販売機が溢れています。数百メートル歩けば、自動販売機にたどり着けます。
この中の自動販売機で、電気代より利益が上回る割合はどれくらいあるのか考えてしまいます。

冷え込みの厳しかった今年の冬、暖房用の電力需要が増えたというニュースは記憶に新しいですね。
我が家は薪ストーブ・当店の暖房はペレットストーブなので、なぜ暖房用の電力が増えるのか不思議に思います。(ペレットストーブの使用電力は微々たるものです)

その理由はエアコン・電気カーペット・蓄熱暖房機・電気式の床暖房の電気使用量が増えるからなのです。

先ほど、原発事故後電力消費に対する意識にほとんど変化がないと言ったのは、住宅を増改築する人たちをみても分かります。
なぜならオール電化で、暖房は蓄熱暖房が主流だからです。オール電化にする理由は、ガス代の基本料金のコストが掛からないからです。
そのため、ユーザーも建築会社・ハウスメーカーも原発の遺産であるオール電化推進の巨大な渦から抜けることが出来ません。

ご存知のとおり、電力会社がオール電化を推進してきた理由は、他の発電施設みたいに原発は夜の電力使用量が減るからといって簡単にストップさせることが出来ないからです。そのため、夜間に蓄熱暖房機やエコキュートで電気を使ってもらおうと考えたわけです。
寒さの厳しい長野県です。はっきりいいますが電気での暖房は大して暖かくありません。暖かくするためには大量の電気が必要です。


そんな中、塩尻市の大型バイオマス発電施設の計画です。
計画の発電施設には34億円を見込んでいます。
34億円で何箇所のペレット製造工場が建設できるでしょうか。
また、34億円でペレットストーブ購入補助金として、仮に30万円の補助金を支給した場合でも、1万1千件分の補助が出来ます。長野県の1年間の住宅着工数とほぼ同じです。

河川の多い長野県です。電気が不足しているのなら小水力発電という手もあります。

しかし「信州F・POWERプロジェクト」の発電施設の計画ですが
長野県としての最適なエネルギー源は何か?
これ以上電気は必要かなのか?
不要な電気は無いか?という議論から出された答えではないような気がするのですが、皆様どのような感想をお持ちでしょうか?


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